文学の旅へのご招待〜鎌倉文学館コラム〜「ミステリー作家・翻訳家」展、そして愛 館長:富岡幸一郎

「生誕820年 源実朝」展は、多くの来館者を得ました。鎌倉の歴史と文学をつらぬいて、今もくりかえしその歌は私たちの心を打ちます。実朝はまさに‘元祖・鎌倉文士’にして永遠に生きる近代人でもあります。

ミステリー作家・翻訳家来年4月21日(日)までは、「鎌倉文人録シリーズ」の7回目として、「ミステリー作家・翻訳家」を開催しています。このシリーズはテーマやジャンル別に鎌倉ゆかりの文学者を紹介しています。今回は推理小説の草分け黒岩涙香はじめ、横溝正史、夢野久作、高木彬光、鮎川哲也そして現代の斎藤栄、三上延、翻訳では昇曙夢、厨川白村、山内義雄、秘田余四郎、神西清、そして現代の小尾芙佐を取上げ、さらに、没後25年の翻訳家で作家・評論家の澁澤龍彦を特集展示しています。

推理小説は現代では大変な人気ジャンルですが、近代の日本文学のなかでその地位を築くために幾多のすぐれた先達の活躍がありました。また、翻訳は西洋文学の受容によって形成された近代日本文学の歴史そのものです。カマクラはこの文学の重要な交差路でもあったのです。

鎌倉には現在も多くの西洋館が残っています。1月19日(土)から27日(日)に「鎌倉の西洋館~写真と三代洋館建築模型」を1階講座室で開催します。旧前田侯爵家別邸(現・鎌倉文学館)、旧華頂宮邸、旧荘清次郎別荘を、柴田信氏の建築模型と柴田泉氏の文章そして萩野美寛氏の写真でご案内します。鎌倉の三大洋館を文学館で一望してください。旧華頂宮邸は庭園を公開しているのでよろしければ訪ねてみてください。公開日は鎌倉市のホームページで確認してください。

2月2日(土)から14日(木)には「愛は言葉だ!文豪のハートに触れるバレンタイン」を開催します。カップル割引や文豪の愛の言葉おみくじ、そして第1巻に鎌倉文学館が登場する人気ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』のイラスト原画展を行います。文学から愛のパワーをもらって素晴らしいバレンタインを楽しんでください。

旧華頂宮邸
旧華頂宮邸

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